飛騨産業は1920年、飛騨高山で創業した洋家具メーカーです。今回の受賞作であるtatamizaは日本を代表するグラフィックデザイナーの原研哉氏によるものです。できるだけミニマルに、腰を支える機能だけあれば良いという想いで造形されました。一筆書きのような簡素なフォルムを飛騨産業が持つ高度な曲げ木技術で造形化しました。もう一作のkinoeは若手デザイナーの貝山伊文紀氏のデザインによるもの。Kinoeの名のとおり、笠木に杉の枝を用いています。その他座面には栗、足回りはブナとすべて国産の材料を使っています。今まで使われなかった樹木の枝を活用した常識破りでサスティナブルな商品です。