東京スカイツリー®のライティングデザインは、世界一高い自立式電波塔の建築に伴い、照明デザイナーの非公開セレクションが行われ、「粋」と「雅」をコンセプトとする我々の提案が選ばれました。光で日本の和の色を表現すること。100m先まで明るく照らすこと。大きな電力を使わずに「ライトアップ」という豊かな時間 を作ること。東京スカイツリー®のライトアップコンセプトを実現するには LED照明を使う事が第一の条件でしたが、まだLED が普及していなかった設計当初、それは大きなチャレンジでした。それでもメーカーの方々の協力のもと、 LEDを使う事が決定し、だからこそ今、江戸と東京を照らす東京スカイツリー ®の光となっています。
選考理由
東京スカイツリー®のライティングデザインは、江戸で育まれてきた心意気の「粋」と、美意識の「雅」という、2つの光のスタイ ルで、東京スカイツリー®に江戸の下町の歴史文化を表現するとともに、光はすべて新規開発されたLED照明器具によって実現され、高い省エネルギーが実現されただけでなく、調光や動きを伴った繊細な演出が新鮮さを呼び、話題を集めています。その日本の心と現代の技術の融合を表現したことを称え、表彰いたします。